エアバスは現地時間10月6日、A330型機の改良型A330neoのうち、A330-800neoの生産状況が順調だと発表した。最終組立は2017年末、初飛行は2018年を予定している。
現在、ドイツのブレーメンとハンブルク、フランスのトゥールーズとナントで生産が進んでいる。翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」は、大韓航空(KAL/KE)の航空宇宙本部が供給する。
A330neoは、A330-200と同サイズのA330-800neo(メーカー標準3クラス257席、最大406席)と、A330-300とサイズが同じA330-900neo(3クラス287席、最大440席)の2機種で構成。ともにA350の主翼技術を取り入れ、新エンジンと空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を14%改善する。航続距離は400海里(740.8キロ)延び、A330-800は7500海里(1万3890キロ)、A330-900は6550海里(1万2130キロ)飛行できる。
8月末現在、A330-800neoはハワイアン航空(HAL/HA)から6機受注。A330-900neoは204機受注している。
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・A330neo、最終組立開始 仏トゥールーズで(16年9月28日)
・大韓航空、A330neoシャークレット納入開始(16年9月15日)
・TAPポルトガル航空、A330neoを17年末受領へ 初の運航会社(16年4月7日)
・エアバス、内装新ブランド「エアスペース」 A330neoに採用(16年3月24日)
・エアバス、A330neo初号機の製造開始(15年9月8日)