日本航空(JAL/JL、9201)は10月4日、成田空港に勤務する地上旅客係員(グランドスタッフ)の接客技術を競う「N-1グランプリ 2017」を、空港内のオペレーションセンターで開催し、空港オペレーション第3部トラフィックグループの松野遥果さんがグランプリに輝いた。
N-1は10年ほど前に始まったアナウンス技術のコンテストから発展したもので、今回で5回目を迎えた。大会には3つの部署から予選や選考を勝ち抜いた9人が参加。審査はアナウンスと接客の2項目で実施された。
今回のアナウンス審査では、午前7時にチェックインカウンターがオープンした際、「JALブランドを感じられるアナウンス」を日本語と英語で自由に作成する課題が出された。接客のロールプレイは、ビジネスクラスを利用しジャカルタへ向かうビジネスマン、航空券が娘の名前で発券されており、パスポートと名義が異なる乗客、保安検査場で規定量を超える歯磨き粉を持っていたため、カウンターへ案内された乗客、耳が不自由な乗客といった条件が設定された。
優勝を告げられると、松野さんは驚いた表情を見せながら、同僚と喜びを分かち合った。松野さんは「まさか優勝するとは思っていなくて、まったくうまくできなくて、練習を見てくださった皆さんに申し訳ないと思っていました。練習をいつも見てくださった皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです」と喜んだ。
アナウンスは落ち着いてできたという松野さんに、ロールプレイを振り返ってもらうと、「“なんでこんなことに気づかなかったのか”と反省点は多いですが、楽しくできました。(お客様役と)もっといっぱいお話することがあったなと反省しています」と、喜びながらも課題を分析していた。
N-1グランプリの“N-1”は「成田のナンバー1」。グランプリの松野さんのほか、第2位の浅井裕介さん(空港オペレーション第1部チェックイングループ)と第3位の土屋裕美さん(空港オペレーション第3部プレミアムグループ)の入賞者3人は、2018年1月に全国の旅客係員が羽田に集まり、接客技術を競う「空港サービスのプロフェッショナルコンテスト」に、成田代表として出場する。
N-1グランプリ 2016
・「空港は毎日が想定外」特集・成田空港のJAL接客No.1選ぶN-1グランプリ(16年9月7日)
・JAL、成田空港の接客No.1に2年目尾野さん 地上係員の全国大会進出(16年9月5日)
第5回 空港サービスのプロフェッショナルコンテスト本選
・「人間らしさって何だろうと悩んだ」優勝は羽田とソウル 本選出場12人(16年12月7日)
・JALの空港接客No,1、羽田・町野さんとソウル・キムさん輝く(16年11月16日)
第4回 空港サービスのプロフェッショナルコンテスト
・JAL、空港接客No.1に福岡・田島さん 植木社長「彼女だけ気づくことがあった」(15年11月13日)
・最高の接客競った13人、福岡は優勝と特別賞 第4回JAL空港サービスコンテスト(15年11月13日)
・「心を尽くすことだけは忘れない」JAL、空港接客No.1の田島さん(15年11月14日)
N-1グランプリ 2014
・JALの成田地上係員、接客No.1は誰だ 優勝者は全国大会へ(14年9月3日)