全日本空輸(ANA/NH)は9月28日、ボーイング787-8型機の2号機(登録番号JA802A)を再塗装するため、羽田空港から整備工場のある伊丹空港へフェリー(空輸)した。2011年の就航以来まとってきた特別塗装から、同社の通常塗装に塗り替えられる。
*再塗装後の伊丹から成田へのフェリーフライトはこちら。
ANAは2004年4月26日、ローンチカスタマーとして787を50機購入すると決定。標準型の787-8を36機、長胴型の787-9を44機、超長胴型となる787-10を3機の計83機を発注済みで、787の発注数としては世界最多となっている。
8月末現在、787-8は36機全機を受領済み、787-9は24機が引き渡され、787-10は2019年度から納入が始まる。
ANAの787は、初号機(JA801A)と2号機の2機が特別塗装機で、初号機は今年2月に一足早く通常塗装に塗り直されており、2号機の再塗装で就航以来のデザインは見られなくなった。JA803AとJA804A、JA806AからJA824Aまでが前部胴体に「787」と大きく描いた787ロゴ塗装機で、初号機とJA805A、2014年2月6日に引き渡されたJA825A以降が、通常塗装機となっている。
2号機は2011年8月28日製造。エンジンはロールス・ロイス製トレント1000-A2(推力2万8940kg)を2基搭載している。中距離国際線仕様機で、座席数は就航当初は暫定国内線仕様の2クラス264席(ビジネス12席、エコノミー252席)だったが、2013年3月の改修で222席(ビジネス42席、エコノミー180席)に変わり、2015年12月の改修で現在の2クラス240席(ビジネス42席、エコノミー198席)になった。
最初の商業フライトは、2011年11月2日の羽田発岡山行きNH651便。特別塗装での最後の商業フライトは、9月28日の北京発羽田行きNH964便で、北京を午前8時23分に出発し、羽田には午後0時36分に到着した。28日のフェリーフライトまでの総飛行時間は1万4655時間55分、総サイクル数は4795サイクルにのぼる。
28日のフェリーフライトの羽田発伊丹行きNH9041便は、午後5時15分すぎに伊丹へ着陸した。塗装作業は、伊丹にあるANAホールディングス(9202)が出資する整備会社MROジャパンの格納庫で行われる。
*写真は15枚。
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