ボーイングは現地時間9月25日、カタール航空(QTR/QR)が747-8F貨物機を2機と777-300ER型機を4機発注したと発表した。これまでボーイングの受注リストでは匿名顧客からの発注となっていたもので、カタログ価格で総額21億6000万ドル(約2410億円)にのぼる。また、747-8Fの初号機を受領した。
ボーイングの受注リストによると、8月末時点でカタール航空は777-300ERを44機発注しており、34機を受領済み。747-8Fは今回が初の発注となった。カタールが保有しているボーイングの新造貨物機は777Fで、16機を発注し12機を受領している。
また、カタールは777の後継機「777X」のローンチカスタマーの1社で、60機発注済み。中東の航空会社では最初に787を就航させ、737 MAXも20機発注している。
747-8は航空貨物の需要低迷などにより受注が振るわず、8月末時点の受注は貨物機の747-8Fが88機、旅客機の747-8が47機。このうち、747-8Fは71機が引き渡し済みで、747-8は44機納入している。
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ボーイング・ジャパン
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