エアライン, 空港 — 2017年9月23日 18:17 JST

JALのCAダンスチーム「JETS」、羽田で地上係員と共演

共有する:

　9月20日の「空の日」を記念したイベントが23日、羽田空港国際線ターミナルで開かれ、日本航空（JAL/JL、9201）の客室乗務員によるチアダンスチーム「JAL JETS（ジャルジェッツ）」をはじめとする社員有志が、ターミナルのステージ「江戸舞台」でダンスパフォーマンスを披露した。

羽田で開かれた空の日イベントでダンスを披露するJAL JETSのメンバーと地上係員＝17年9月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　JETSが発足したのは1986年6月で、昨年創設30周年を迎えた。現在は現役の客室乗務員13人が集まり、社内外で活動している。JALが経営破綻した2010年からは、メンバーを増員できない状況が続いていたが、2014年には久々に新人が加入。東京ビッグサイトで24日まで開かれている、ツーリズムEXPOの開会イベントにも参加した。

　今回は土木田（ときた）梨沙さんをリーダーに、6人の客室乗務員がチアダンスを披露した。JETSのほか、羽田の国際線ターミナルに勤務するJALの地上係員を中心とした10人によるダンスチームも出演。このうち2人は、成田空港から参加した。

　JETSと地上係員の共演は、昨年の空の日イベントに続いて2回目。今回は合わせて7曲を披露した。土木田さんは、「一緒に踊る曲が昨年は1曲だけでしたが、今年は2曲。みんなで1曲を作り上げました」と満足そうに笑った。

　以前よりも活躍の場が増えていることについて、土木田さんは「JETSもだんだん名前が知れ渡ってきたので、部員を増やして盛り上げていきたいです」と話した。

　地上係員によるダンスチームは、昨年に続いて西川沙羅さんがリーダーを務めた。西川さんはメンバーとのダンスに加え、「美女と野獣」に合わせてソロのダンスも披露した。

　メンバーがなかなか集まれないため、西川さんが振り付けの動画を撮影し、個人練習を重ねて本番に挑んだという。西川さんは「女子寮の協力で、ラウンジで練習できるようにしていただきました。全員が集まれなくても、練習できる環境があってよかったです」と、周囲の理解が広がったことを喜んでいた。

　客室乗務員も地上係員もシフト勤務のため、本番同様のリハーサルができたのは、当日の今日のみ。「1カ月くらい前に練習が始まり、JETSのメンバーが練習に参加できたのは、1人あたり3回程度でした」と土木田さんは話す。西川さんも「夜中に練習をしていました。空港の業務時と同じくヒールで踊るのも難しいですね」と、通常のダンスとは違う難しさもあった。

　今回はパフォーマンスの合間に、空港の仕事紹介コーナーを挟んだ。司会は、地上係員として羽田で実務経験を積んでいる、パイロット訓練生の秋山隼人さんと末廣国幹さんが担当。整備士の岩下紘之さんと、グランドハンドリング（グラハン）の髙原康さんに、仕事の内容や今後この仕事を目指す人へのアドバイスを聞き出していた。

　グラハンの仕事紹介では、航空機を駐機場に誘導する「マーシャリング」を紹介。髙原さんがマーシャリング用のパドルを振り、飛行機役の秋山さんを誘導する実演を交えた。秋山さんは「実際に動きがあったほうがわかりやすいのではと、始まる5分前に決めました」と、的確な判断を下していた。