エアライン, ボーイング, 機体 — 2017年9月21日 12:37 JST

JAL、国内線に787-8初導入 19年から羽田-伊丹、4機追加発注

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 日本航空(JAL/JL、9201)は9月21日、国内線用機材としてボーイング787-8型機を導入すると発表した。新造機を4機追加導入し、2019年下期をめどに羽田-伊丹線など伊丹発着路線を中心に投入する。JALが国内線仕様の787を就航させるのは初めて。

国内線に787-8を導入するJAL=16年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALはこれまでに国際線用機材として787-8を25機、787-9を20機の計45機を発注済み。このうち787-8は25号機(登録番号JA845J)を2016年6月30日に受領して完納となり、787-9は9機が受領済みとなっている。

 787初となる国内線仕様機の座席数は未定で、300席程度になる見通し。低騒音である点を生かし、伊丹発着路線を中心に投入する。経年機となった767-300ERや777-200といった中大型機の若返りを進める。

 4機の発注額はカタログ価格で総額9億ドル(約1011億6900万円)超で、ボーイングの受注リストでは匿名顧客からの発注となっていた機体となる。エンジンは国際線仕様機と同じ米GE製GEnx-1Bを選定した。

 787は、機内設備にLED照明や電子シェードなどを採用しており、客室が乾燥しにくいといった特徴がある。また、JALは国内線でスマートフォンなどWi-Fi機器による機内インターネット接続サービスを無料提供しており、新幹線を含めた競争が激しい羽田-伊丹線に新機材を投入することで、顧客満足度を高める狙いがある。

 一方、競合の全日本空輸(ANA/NH)は、9月12日に国内線に就航させたエアバスA321neoでは、普通席にも電源コンセントや充電用USB端子を設置(関連記事)。JALが787の国内線仕様機に、こうした設備を採用するかに注目が集まる。

 JALは2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、2019年からエアバスA350-900型機を国内線に投入する計画。今回の787の国内線仕様機と合わせて、新造機で他社との差別化を進める。

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