日本航空(JAL/JL、9201)と阪急交通社、KDDI(9433)、KDDIが支援するベンチャー企業VRize(ブイアライズ、東京都港区)の4社は、JALのチャーター便のビジネスクラスで、VR(仮想現実)サービスの実証実験を実施する。
実証実験を行うのは、9月10日発でアイスランドを9日間周遊する阪急交通社の旅行商品。往路のビジネスクラスシート利用客56人のうち、希望者にサムスン電子のスマートフォン「Galaxy S8」を使ったウェアラブル端末「Galaxy Gear VR」を視聴機材として貸し出す。
機材を装着し、VRizeが開発した専用VRアプリを使い、KDDIが提供する5種類の360度VRコンテンツの中から好みのものを視聴してもらう。JALによると、機内でVR視聴サービスを提供するのは国内初だという。
JALとKDDI、VRizeの3社は、今年4月に羽田空港国際線ターミナル5階にあるサクララウンジ「スカイビュー」に、VR体験コーナーを設置。実証実験の結果、利用者から好評だったことから、機内での実施を決めたという。
実証実験を行うチャーター便は、成田を10日午前11時30分に出発するアイスランドのケフラヴィーク行きJL8825便。KDDIが提供するVRコンテンツは、ドイツやアルゼンチンの町並みを撮影したものや、長岡花火大会の様子を収めたものなどを用意する。
・JAL、羽田サクララウンジにVR体験コーナー KDDI支援ベンチャーと(17年4月11日)