ソラシドエア(SNJ/6J)は9月1日、鹿児島県曽於(そお)市をピーアールするデカール機「ギリギリ鹿児島 そお市号」(ボーイング737-800型機、登録番号JA811X)の運航を開始した。ソラシドの全路線で運航し、曽於市の知名度向上を図る。
ソラシドは地域振興の機体活用プロジェクト「空恋-空で街と恋をする-」で、2012年10月から機体に九州や沖縄の自治体名を描き、機体を通じて自治体をピーアールしている。運航期間は約1年間で、19機目となるそお市号も機体後部や搭乗ドア付近にデカールを貼り、県境にある曽於市の位置と、名産の食肉をアピールする。
そお市号は、1日の鹿児島発羽田行き6J76便で運航を開始。鹿児島空港での就航記念イベントに参加した曽於市の五位塚(ごいつか)剛市長は、「曽於市は畜産が有名。牛も豚も鶏も、すべておいしい」と魅力を語った。
イベントには、市特産のソーセージをイメージした市の公認キャラクター「そお星人」も参加。気温30度を超えた駐機場で利用客に手を振り、アピールした。
そお市号の機内では、客室乗務員がオリジナルデザインのエプロンを着用。機内シートポケットには情報誌を設置し、両者共同でピーアール活動を展開する。
曽於市は大隅半島の北部に位置し、鹿児島空港のある霧島市や宮崎県都城市などと隣接している。県内有数の畜産の街としても知られ、2015年度の農畜産物生産額440億548万円のうち、畜産部門が81.7%を占める。市内には焼き肉やしゃぶしゃぶ、鶏刺しなどの肉料理を提供する店舗が多いという。
空恋でピーアールする鹿児島県内の自治体は、2013年7月1日からの錦江町「元気ファクトリー錦江町号」(JA801X)、2016年3月19日からのさつま町「ひっ翔べ!さつま号」(JA803X)に続き3番目となる。
・「今までは再生ステージ。これからは成長」ソラシドエア髙橋新社長に聞く(17年8月1日)
・ソラシド、鹿児島就航10周年 髙橋社長「サービス磨きかける」(17年9月1日)
・ソラシド、そうめんの南島原PRデカール機 空恋20機目、9月就航(17年8月24日)
・ソラシドエア、「きつきのきづき号」就航 大分・杵築市をPR(17年8月4日)
・ソラシド、「ひっ翔べ!さつま号」就航 薩摩隼人の気概込めて(16年3月19日)