企業 — 2017年8月31日 20:50 JST

寝台車イメージのカプセルホテル、天王寺駅前に10月開業 JR西日本とファーストキャビン

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 JR西日本ファーストキャビン(東京・千代田区)は8月31日、寝台列車の個室をイメージした簡易宿泊施設「ファーストキャビンステーション あべの荘」を、10月28日に大阪・阿倍野の天王寺駅前にオープンすると発表した。

ファーストキャビンステーション あべの荘の外観イメージ(ファーストキャビン提供)

ファーストキャビンステーションのイメージ(ファーストキャビンの資料から)

 同社は西日本旅客鉄道(JR西日本、9021)と、ファーストキャビン(東京・千代田区)の合弁会社で、出資比率はJR西日本が51%、ファーストキャビンが49%。資本金は9000万円で、2月1日に設立した。

 ファーストキャビンは2009年4月、旅客機のファーストクラスをイメージした簡易宿泊施設「ファーストキャビン」の1店舗目を、大阪・難波にオープン。カプセルホテルをビジネスホテルの設備に近づけた宿泊施設で、現在は羽田空港や関西空港、東京駅近くの京橋など、13店舗を展開する。

 今回新たにオープンするファーストキャビンステーションは新ブランドで、1店舗目となるあべの荘は、JR西日本の福利厚生施設「安倍乃荘」を再開発し、JR西日本不動産開発が所有する阿倍野松崎町NKビルに開業。従来のファーストキャビンのコンセプトである「コンパクト&ラグジュアリー」を継承しつつ、寝台列車をイメージした内装とし、庭園を設けることでくつろげる空間にしたという。

 客室は3クラス129室。部屋やベッドが広めの「ファーストクラス」(広さ4.4平方メートル)が11室(男性3室、女性8室)と、標準的な「ビジネスクラス」(2.5平方メートル)が最多の101室(男性74室、女性27室)のほか、施錠可能な個室タイプの「プレミアムクラス」も17室(シングル7室、ツイン3室、ダブル7室)用意する。

 客室のカーテンなどにブランドロゴで用いるブルーを配し、旅客機をイメージした既存店とは差別化。ラウンジや大浴場、全館無料Wi-Fiといった共有施設や、男女別エリアといった運用面は、ファーストキャビンのものを踏襲する。

 1泊あたりの料金は、プレミアムのシングルが1万2000円、2人利用できるツインとダブルが1万6000円、ファーストが6900円、ビジネスが5900円。ファーストとビジネスはショートステイが2時間から可能で、1時間あたりファーストは1000円、ビジネスは900円で滞在できる。予約は9月1日午前10時から、同社のウェブサイトなどで受け付ける。

 2号店は、JR和歌山駅前に今秋オープンを予定している。

ファーストキャビンステーション あべの荘のフロント(イメージ、ファーストキャビン提供)

ファーストキャビンステーション あべの荘のラウンジ(イメージ、ファーストキャビン提供)

ファーストキャビンステーション あべの荘のプレミアムクラス(イメージ、ファーストキャビン提供)

ファーストキャビンステーション あべの荘のファーストクラス(左)とビジネスクラス(イメージ、ファーストキャビン提供)

ファーストキャビンステーション あべの荘の女性用大浴場(イメージ、ファーストキャビン提供)

ファーストキャビンステーション あべの荘の庭園(イメージ、ファーストキャビン提供)

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ファーストキャビンステーション
ファーストキャビン

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