エアライン, 空港, 解説・コラム — 2017年8月14日 12:50 JST

ボランティアが成田の魅力紹介 外国人乗継客向けツアー好評

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 成田空港の第1ターミナル中央ビル本館1階に、訪日外国人を対象とした「Visitor Service Center(VSC=ビジターサービスセンター)」が、8月10日に部分開業した。グランドオープンは10月中旬で、観光案内所などが先行オープンした。

成田空港第1ターミナル中央ビル本館1階にオープンしたビジターサービスセンターでボランティアによる近隣観光案内のパンフレットを手にする係員=17年8月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港第1ターミナル中央ビル本館1階にオープンしたビジターサービスセンターのボランティアガイド受付(左)と観光案内所=17年8月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 先行オープンしたカウンターのうち、「Narita Airport Transit & Stay Program受付カウンター」では、外国人乗継客を主な対象として、ボランティアによる近隣観光案内を受け付けている。以前から同館1階にあったが、VSCオープンに伴い移転した。

 この観光案内は、2014年に観光庁のアクションプログラムとしてスタートした。成田山参拝や参道の街歩き、着付け体験など、外国人が興味を持ちそうなコースを用意。パンフレットでは、ボランティアがガイドとして同行するコースを4つ、ボランティアが同行しないツアーを6つ、バスツアーを1つ紹介している。

 ボランティア登録している人のうち、実際に活動している人は現在約250人。千葉県内の人が多いが、中には群馬県からやってくる人もいるという。定年退職した人や主婦が多く、1組6人程度の観光客を連れて3時間程度、空港周辺を案内する。

成田空港第1ターミナル中央ビル本館1階にオープンしたビジターサービスセンターでボランティアによる近隣観光案内を受け付ける係員=17年8月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 これらツアーは、アジアから北米への乗り継ぎで成田空港を訪れる人を中心に、近隣の魅力を知ってもらうことを目的にスタートした。

 NAAで同ツアーを担当する経営企画部の石川英一副主幹によると、参加者は北米在住の人が多く、成田名物のうなぎを食べる人が多いという。「電動自転車に感動したり、田んぼが広がる風景を気に入っていただけることが多いですね」と、日本らしさを感じられるものの人気が高いようだ。

 カウンターの営業時間は午前9時から午後5時までで、ボランティアによるツアー受付は、夕方の乗継便の搭乗手続きまでに空港へ戻る必要があるため、正午まで。ツアーにかかる交通費などは参加者負担になる。

関連リンク
Narita Airport Transit & Stay Program
成田国際空港

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