ミネベアミツミ(6479)は8月10日、日本政策投資銀行(DBJ)と共同で米国の精密機械金属加工メーカー「C&A Tool Engineering」を買収したと発表した。買収額は非公表で、出資比率はミネベアが51%、DBJが49%となる。
C&Aは、医療用や航空機用、産業用、燃料システム向けの精密機械金属加工を手掛けており、米国内に3つの工場を持つ。ミネベアは米国の子会社を中心に、ドイツの子会社とともに米国向けの航空機や医療用、産業機器向けボールベアリング市場の開拓や、生産技術の開発を進めてきた。
ミネベアは今回の買収が、航空機分野での事業拡大につながるとしている。今後も成長が見込める米国の医療産業分野で、ベアリングをはじめとする製品の拡販が期待できるほか、C&Aが航空機分野でハードメタル系の精密機械金属加工に高い技術を有していることから、米国でエンジン関連部品のビジネスをはじめ、航空機分野でも優位性を得られるという。
・バッテリーレスでシートベルト着用確認 ミネベアミツミ、パリ航空ショーに参考出品(17年7月1日)