全日本空輸(ANA、9202)は12月3日、成田-仁川線を2013年3月末からの夏ダイヤ以降休止すると発表した。予約済みの利用客は羽田-金浦線へ振り替える。
現在ANAが運航する東京-ソウル路線は、成田-仁川線がデイリー(週7往復)で機材はエアバスA320型機(166席)、羽田-金浦線はトリプルデイリー(週21往復)でボーイング777-200ER型機(223席/306席)。ANAによると、観光需要中心の成田線に対し、羽田線は観光とともにビジネス需要が多いという。
竹島問題の影響は、尖閣諸島問題で機材の小型化を継続している中国路線と比べると軽微。今後の事業環境の変化への対応や収益性の最適化のため、羽田-金浦線へ集約する。
成田-仁川線は、ANAなどのフルサービス航空会社(FSC)に加え、同社が出資する低コスト航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパン(WAJ)や、韓国のLCCのイースター航空(ESR)が就航。LCCとの競争を避ける狙いもあるとみられる。
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