日本航空(JAL/JL、9201)は6月30日、広島市のマツダZoom-Zoomスタジアムで開催された広島東洋カープ対中日ドラゴンズ戦で、冠スポンサーを務めた。JALグループから約150人のボランティアが集結。球場内コンコースでは、ボーイング787型機を模した木製の操縦席や国内線機材のシートを展示したほか、試合前には植木義晴社長と広島市出身の客室乗務員が選手に花束を贈呈し、両チームを激励した。
2010年から続く「JALナイター」で、今回で8回目の開催となる。試合前には植木社長と客室乗務員の河野里加子さんが、カープの上本崇司選手とドラゴンズの亀澤恭平選手に花束を贈呈した。始球式では、ジュニアカープ会員で「夏休みに飛行機で行きたいところ」を題材にした絵画コンテストで最優秀作品に選ばれた平田蒼佑さん(小4)がピッチングを披露した。
コンコースでは787の操縦席を再現した木製の「ミニレーター」や、国内線の新仕様機「スカイネクスト」に搭載するクラスJと普通席のシートを展示。子どもらが試合中やイニング間に体験した。このほか、折り紙ヒコーキ協会の指導員資格を取得したJALグループ社員が、折り方や飛ばし方を指導。子どもたちは的に向かって飛ばしすゲームを楽しんだ。
亀澤選手に花束を渡した河野さんは、出身地やゆかりのある地域をアピールする「JALスカイアンバサダー」を4月1日から務め、2018年3月31日まで、広島のピーアール活動を展開する。花束贈呈後、河野さんは「グラウンドに降りたのは初めて。緊張した」と振り返った。河野さんは羽田をベースに勤務し、広島線には月に1度程度乗務するという。広島線への乗務とあたったときは「テンションが上がる」と話し、尾道のカフェや宮島のアナゴとカキがおすすめ、と続けた。
河野さんもカープファンで、「新井貴浩選手が好き」と話した。
始球式後、平田さんは「ストライクは入らなかったけど、速い球が投げられた」と満足した様子で振り返った。カープファンの平田さんは、大好きな鈴木誠也選手の背番号51をコンテストの最優秀作品に描き、将来は「プロ野球選手かパイロットになりたい」と話した。
5回ウラのカープ攻撃終了後、JALのスタッフらがグラウンドに降り、イニング間のアトラクション「CCダンス」を披露。3万704人の観衆と盛り上がった。
JALとカープは、2009年からスポンサーシップ契約を締結。毎年5月から7月の金曜日の1試合をJALナイターとして開催し、広島支店を中心に活動している。JALは冠スポンサーのほか、年間を通じ、広島-羽田線の航空券を提供するなどしている。
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