ボーイングと川崎重工業(7012)は現地時間6月21日、先進生産技術や将来の航空機事業での協力のあり方などについて、開催中のパリ航空ショーで協力強化に合意した。
ボーイングが将来手掛ける航空機事業での協力体制のあり方を検討。既存の民間航空機事業についても、サプライチェーンの効率化や、コストダウンの共同実施などを進める。
生産技術については、先進的な技術の研究開発を共同で進め、両社の関心が共通する分野での協業を進めていく。
両社の協力関係は40年以上続いており、川重は767や777、787のプロジェクトに参画。ボーイングが開発中の777Xについても、川重は777Xの前部胴体と中部胴体、主脚格納部、後部圧力隔壁、貨物扉の製造を担当する。
川重は777X用貨物扉の製造ラインを、5月に完成させた。同社では米国初となる航空機用部品の製造ラインで、今秋から本格稼働する。
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川崎重工業
Boeing
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