日本航空(JAL/JL、9201)は5月31日、経済産業省と東京証券取引所が選定する2017年度の「攻めのIT経営銘柄」に選出されたと発表した。空運業ではJALのみで、2年連続で選出された。
攻めのIT経営銘柄は、経営革新や収益水準・生産性の向上につながるITの活用に取り組む企業を、経産省と東証が選定。両者は投資家に対し、選定企業を「中長期の企業価値向上を重視する企業」として紹介する。2015年度から開始し、今回で3回目となる。
JALは、マイレージ会員向けに任意の行き先への航空券を提供するサービス「どこかにマイル」や、日本アイ・ビー・エム(IBM)と共同開発したiPhoneやiPad上で利用できる航空機の整備専用アプリなど、デジタル技術を活用した取り組みが評価された。
2017年度の攻めのIT経営銘柄は、JALを含めて31社が選出された。運輸業では陸運の東日本旅客鉄道(JR東日本、9020)が3年連続、海運の日本郵船(9101)が2年連続での選出となった。
行き先がランダムの「どこかにマイル」
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iOS向け整備士専用アプリ
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ビッグデータで故障予測分析
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16年度も「攻めのIT経営銘柄」
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経産省と東証、「なでしこ銘柄」も選定
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