成田空港は、開港からの総旅客数が夏にも10億人に達する。6月からは到達を記念したキャンペーンをSNSで展開し、旅行や飛行機模型などをプレゼントする。また8月には、周辺住民を招いた空港内部の見学ツアーを実施する。
9億人から2年8カ月で達成
成田空港は1978年5月20日開港。利用客が累計1億人に到達したのは1988年3月19日で、開港から9年10カ月での到達となった。2億人には4年11カ月後の1993年2月5日、3億人には4年2カ月後の1997年4月3日に到達している。8億人には2012年2月6日に到達していた。
9億人達成は2年10カ月後の2014年12月22日で、10億人達成までに2年8カ月程度かかる見込み。
ことし4月末までの累計旅客数は9億9035万5024人で、国際線は9億3113万9504人、国内線は5921万5520人が利用した。国際線のうち、日本人は5億1961万5198人、外国人は2億3119万2194人、通過客が1億8033万2112人だった。
利用客数の伸びについて、成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は「政府が進める観光先進国の実現で、効果が出てきている」と述べた。9億人から2年8カ月程度で1億人を積み上げることについては、「加速度的に伸びている。予想よりは早く達成できる」とし、7月下旬から8月上旬に達成するとの見込みを明らかにした。
「10」をテーマにした写真募集
キャンペーンはフェイスブックとツイッター、インスタグラムのほか、特設のウェブサイトで展開。10億人にちなみ、「10」をテーマにした写真とエピソードを、ハッシュタグ「#成田空港10億人」「#1billionnarita」を付けて投稿する。
投稿者の中から抽選で1組2人にハワイ5日間、3組6人に沖縄3日間、35人に成田空港グッズをプレゼントする。特別賞として全日本空輸(ANA/NH)の模型飛行機と地元特産品のセットと、日本航空(JAL/JL、9201)の模型飛行機と特製グッズを1人ずつに用意する。
応募期間は6月1日から8月31日まで。
空港内部の見学ツアーは、千葉県の4市5町と茨城県の2市町の住民を招待する。8月上旬に、ランプコントロールタワーやA滑走路場周、空港消防署など、立ち入りが制限されている区域を案内する。各市町40人、計440人を招待する。
関連リンク
成田国際空港
・成田空港、9億人突破 夏目社長「選ばれる空港目指す」(14年12月22日)