関西空港を運営する関西エアポートは、水素燃料電池バス(FCバス)の運行実証をトヨタ自動車(7203)と南海バス、岩谷産業(8088)、大阪府の協力を得て実施する。試乗会を開くほか、LCC専用の第2ターミナルへの試験運行を行う。
関空では、2012年に「KIX水素グリッドプロジェクト」を立ち上げ、燃料電池フォークリフトの実証運用など、水素エネルギーを活用する取り組みを進めている。今回はトヨタが今年2月に市場投入を始めたFCバスを使用。西日本では初めての実施となる。
5月27日と28日に開く「関空旅博2017」では、試乗会を開催。約1時間の空港内バスツアーで、岩谷産業が2期空港島に整備した「イワタニ水素ステーション関西国際空港」で水素燃料を補給するデモンストレーションや、バスの洗車体験も行われる。運行は午前10時30分と11時30分、午後1時と2時、3時、4時の1日6回。
第2ターミナルへの試験運行は、29日から6月1日まで実施。第1ターミナルに隣接するエアロプラザから第2ターミナルへ片道運行する。運行は午前10時と10時30分、11時、11時30分、午後0時、0時30分、2時、2時30分、3時、3時30分の1日10回。
関西エアポートでは、伊丹空港と関空間をFCバスで結ぶ「水素ハイウェイ構想」の実現を目指す。
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