業績, 空港 — 2017年5月15日 06:05 JST

日本空港ビル、17年3月期純利益22.4%減 市中免税店の費用響く

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 羽田空港国内線ターミナルを運営する日本空港ビルデング(9706)の2017年3月期通期連結決算は、純利益が前期(16年3月期)比22.4%減の68億8600万円だった。訪日外国人による「爆買い」の沈静化や、空港型市中免税店の費用増が響いた。2018年3月期通期の業績予想では、純利益は2017年3月期比29.2%増の89億円を見込む。

—記事の概要—
17年3月期
18年3月期通期予想
2タミ国際化750億円

17年3月期

羽田国内線ターミナルを運営する日本空港ビルの17年3月期純利益は22.4%減少=16年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 2017年3月期の売上高は2049億5300万円(前期比0.4%増)、営業利益は94億9700万円(16.0%減)、経常利益は128億4300万円(5.9%減)の増収減益となった。

 羽田の国内線旅客数と、免税店などを運営する羽田国際線ターミナルや成田空港、関西空港などの国際線旅客数は、前期を上回った。

 セグメント別では、家賃収入など施設管理運営業は、営業収益が568億100万円(3.5%増)、営業利益は64億7000万円(5.5%増)。営業収益のうち、家賃収入は航空会社への営業により空室が減少したことなどで、前期を上回った。施設利用料収入も、旅客数増に伴う国内線旅客取扱施設利用料の増加により、前期を上回った。また、羽田の国際線ターミナルでの業務受託料収入などの増加も奏功した。営業利益は、水道光熱費の減少などが影響したという。

 物品販売業は、営業収益が1319億1100万円(1.9%減)、営業利益は72億5400万円(23.4%減)。営業収益のうち、国内線の売店売上は旅客数増加などで前期を上回ったが、国際線は成田空港と関西空港での「爆買い」からの反動減が大きく、空港型市中免税店「ジャパンデューティーフリー ギンザ」


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