スカイマーク(SKY/BC)は5月10日、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスとコラボレーションした特別デカール機「タカガールジェット」(ボーイング737-800型機、登録番号JA73NJ)を羽田空港の格納庫で公開した。機内では客室乗務員が特製ユニフォームを着用し、球団応援歌『いざゆけ若鷹軍団』を流すなど、ホークス一色に演出。14日から2017年シーズン終了まで運航する。
タカガールで女性客拡大へ
「タカガール」は、ホークスを応援する女性ファンの総称。機体後方の左右には女性をイメージした、淡いピンク色を基調としたロゴの大きなデカールを貼った。機内のヘッドレストカバーはピンクとグレーの2種類用意し、客室乗務員がタカガールをイメージした特製ユニフォームを着用する。
機体後方だけではなく、乗客が搭乗する左前方ドア付近と右エンジンのカウル客室側にも、ロゴを描いた。機内では、タカガールジェットの飛行機模型やオリジナルタオルなどの販売を予定している。
スカイマークとホークスは、3月10日にオフィシャルスポンサー契約締結を発表。2017年シーズンいっぱいの契約で、タカガールジェットは期間中、全路線で運航する。
スカイマークの福岡路線は4路線。羽田線が1日11往復、那覇線が4往復、札幌線が2往復、茨城線が1往復となっている。
佐山展生会長は、「福岡は重要な拠点で、羽田-福岡線の平均搭乗率は90%以上。しかしスカイマークの知名度を調べると99%だが、スカイマークの羽田-福岡線が飛んでいることを知っている人は、7割に満たない。タカガールは強力な助っ人だ」と語った。
「定時出発率日本一を目指したことで、ビジネス需要の利用者は増えた。次は女性客。それほど強くなかったのが若い女性客だ」(佐山会長)と、タカガールジェット就航の狙いを話す。
ホークスの吉武隆取締役執行役員は「ホークスの女性ファンは、10代から60代まで世代間の差がない」と述べ、佐山会長は「一気に女性を取り込みたい」と意気込んだ。
タカガールジェットの構想は、今年1月にスタート。5月6日から8日まで、羽田の格納庫でデカールを貼り付ける作業を行った。
就航初日の14日は、羽田を午前7時40分に出発する福岡行きBC003便と、福岡午前10時15分発羽田行きBC008便の乗客に、タカガールジェットのオリジナルフライトタグをプレゼント。初日のタカガールジェットの乗客全員には、オリジナルデザインのクリアファイルをプレゼントする。
スカイマークと野球
スカイマークは2005年から2010年まで、オリックス・バファローズが本拠地とする神戸総合運動公園野球場のネーミングライツを取得。バファローズの試合が「スカイマークスタジアム」で開催されていた。
ホークスが本拠地とするヤフオクドームは、以前の名称が「福岡ドーム」で、現在は福岡ソフトバンクホークスが運営。2013年2月からはネーミングライツにより、現在の名称に変更している。
2016年4月から同年10月末まで、スカイマークは阪神タイガースのロゴを機体にデザインした「タイガースジェット」を2機運航。初号機(737-800、JA73NL)は同年4月27日から、2号機(737-800、JA73NM)は同年5月10日から運航を開始した。
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スカイマーク
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