アリタリア-イタリア航空(AZA/AZ)は現地時間5月2日、イタリア政府に「特別管理(extraordinary administration)」を申請すると発表した。自主再建を断念し、事実上経営破綻した。運航は継続するとしている。
同社は前身のアリタリア航空が、2008年に経営破綻。民営化後の2009年に、現在の社名で再スタートした。しかし、その後も再建の道のりは険しく、エティハド航空(ETD/EY)が49%出資する形で2015年1月1日、現在のアリタリア-イタリア航空が発足した。
2015年6月には機体の新デザインが発表され、2016年7月からは新制服が導入されたが、経営状態は好転しなかった。
4月27日に行われた従業員投票では、経営再建案が否決され、2日の取締役会で特別管理の申請を進めることが全会一致で決まった。
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アリタリア-イタリア航空
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