エアバス, 機体 — 2017年4月27日 21:21 JST

デザインは「笑顔のシロイルカ」エアバスのベルーガXL、社員投票で決定

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 エアバスは、パーツ輸送を担う次世代大型輸送機「Beluga XL(ベルーガXL)」のデザインを現地時間4月25日に発表した。胴体前方に目、コックピット周辺に口を描き、シロイルカを意味するベルーガが笑顔を浮かべているデザイン「Smiling Beluga XL(スマイリング・ベルーガXL)」で、社員投票で選ばれた。

19年に就航するベルーガXLのイメージイラスト(エアバス提供)

現行のベルーガ(左)で運ばれてきたベルーガXLの胴体=16年12月 PHOTO: C. Sadonnet, Master Films/Airbus

 ベルーガXLは、1996年1月に就航した現行の大型輸送機A300-600ST「ベルーガ」の後継機。A350 XWBファミリーの増産に伴い、2014年11月に開発が発表された。

 ベースとなる機体はA330-200F貨物機が選ばれ、5機製造する。コンポーネントや機器は既存のものを再利用するが、コックピットや貨物室などは新規開発となる。

 エンジンは現行のベルーガは米GE製CF6だったが、英ロールス・ロイス製トレント700を選定。現行機より輸送力を30%向上させ、A350の主翼を2つ同時に運べるようにする。機体断面は1メートル広くなり、ペイロードも12%増える。

 初号機は2018年に初飛行し、2019年の運用開始を予定。既存のベルーガは新型機と順次入れ替え、2025年までに退役する見通し。

ハンブルク工場を離陸する現行機ベルーガ=13年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 エアバスでは、一般的なものから型にはまらないものまで、6つのデザイン案を社員に提示。選ばれた「スマイリング・ベルーガXL」は、社員から40%以上の票を得た。

 ベルーガXLは、欧州各地で製造されるエアバス機のパーツを、仏トゥールーズや独ハンブルクの最終組立工場などへ運ぶ。

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Airbus
エアバス・ジャパン

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