中部国際空港会社は4月27日、ボーイング787-8型機の飛行試験初号機(ZA001、前登録番号N787BA)を展示する複合商業施設「Flight of Dreams」(フライト・オブ・ドリームス)の起工式を開いた。
Flight of Dreamsは、2018年夏に開業予定。空港会社が整備を進めているLCC用新ターミナルビルと、愛知県が建設を予定するコンベンションセンターとの間にある、開港以来更地となっている敷地に建てる。
建物は、地上3階建てで高さ24メートル、建築面積は5000平方メートル、延床面積は1万平方メートル。1階が機体をはじめ、製造工程や飛行機が飛ぶ仕組みなどを学べる展示エリアで、2階と3階をフードコートなどが入居する商業施設にする。
このほかフードコートエリアも整備し、シアトルを中心とした米国グルメを提供。ボーイングのグッズショップ「ボーイングストア」を、米国外では初めて常設する。
設計は日建設計(東京・千代田区)で、東急建設(1720)が施工。今冬には、機体を施設へ移動する。移動の時期は今後調整して決める。
空港会社の友添雅直社長は、「冬の機体移動は、見ものになると思う」と、移動の様子を一般公開したいとの意向を示した。
機体は2015年6月22日にシアトルからセントレアへ到着し、同年7月7日にボーイングから空港会社へ贈られた。その後、屋外で保管されていることから、塗装などに痛みがみられるようになってきた。友添社長は「美しい機体を再現したい」と述べ、化粧直しをした上で展示するという。
関連リンク
中部国際空港 セントレア
セントレアと787
・中部の787展示施設、シアトルのビールレストラン出店 スタバも(17年1月27日)
・セントレアの787展示施設、18年夏開業へ 米国外初のボーイングストア常設(16年11月9日)
・セントレアの787初号機ZA001、17年度に展示へ 商業施設を整備(16年3月31日)
・787初号機ZA001、セントレアで贈呈式 公開時期は未定(15年7月7日)
・歴史的な787初号機、セントレアで余生 写真特集・ZA001中部到着(15年6月23日)
・787初号機ZA001、セントレア到着 故郷へ里帰り(15年6月22日)
セントレア関連
・JAL、名古屋-札幌線が就航30周年 放水アーチで歓迎、6代目制服CAも(17年4月25日)
・ベトナム航空、中部-ホーチミン増便 10月からデイリー化(17年4月25日)
・セントレアと台中、友好空港に 定期便目指す(17年4月7日)
・中部空港、LCCターミナル17年度内着工 年間450万人計画(17年4月4日)