エアバスは、A321neoの初号機(登録番号N921VA)をヴァージン・アメリカ(VRD/VX)に引き渡した。ヴァージン・アメリカはリースで導入し、初号機にはCFMインターナショナル製新型エンジン「LEAP-1A」を搭載する。
同社向けA321neoは185席を設定。現地時間4月20日、独ハンブルクで引き渡した。ヴァージン・アメリカは、ゼネラル・エレクトリック(GE)のグループ会社で航空機リースと金融を扱うGEキャピタル・アビエーション(GECAS)からのリースで10機導入する計画で、2018年7-9月期(第3四半期)までに受領する見込み。
5月31日、サンフランシスコ発ワシントン行きで商業運航を開始する。
ヴァージン・アメリカは2007年8月に運航を開始。サンフランシスコを拠点に、米国内を中心に運航している。運航機材はすべてエアバス機で、A319を10機、A320を53機保有している。2016年12月には、アラスカ航空(ASA/AS)グループと合併した。
A321neoを含むA320neoファミリーは、A321neo(1クラス240席)のほかA319neo(同160席)とA320neo(同189席)の3機種で構成。エンジンはLEAP-1Aのほか、米プラット・アンド・ホイットニー(PW)製「PW1100G-JM」から選択できる。
A321neoは、LEAP-1A搭載機が2016年2月、PW1100G搭載機が同年3月に、それぞれ初飛行に成功。PW機は2016年12月に、LEAP機は2017年3月に、EASA(欧州航空安全局)とFAA(米国連邦航空局)から型式証明を同時取得している。
A321neoは3月末現在、計1385機を受注している。日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、26機発注済み。2017年度から2023年度にかけて受領する。
関連リンク
Virgin America
GECAS
Airbus
エアバス・ジャパン
・A321neo、LEAP機も型式証明を同時取得 EASAとFAAから(17年3月2日)
・A321neo、EASAとFAAから型式証明 PW機で同時取得(16年12月16日)
・A321neo、初飛行に成功 LEAP-1Aエンジンで(16年2月10日)