福岡県警福岡空港警察署は4月19日、空港内の各事業所を訪問する「巡回連絡」の競技会を実施した。空港内の事業所や店舗などで困りごとなどを聞くもので、若手警察官が対話能力などを競った。空港内の事業所からも職員が参加し、日本航空(JAL/JL、9201)の地上係員らが協力した。
ロールプレイング方式による競技会で、若手警察官4人が参加。10分間の競技時間内に、金融機関や薬局、保安検査場の警備会社、航空会社の地上係員から困りごとや意見などを聞き出した。JALグループで、九州地方の地上旅客業務を担うJALスカイ九州の地上係員、本多沙帆(ほんだ・さほ)さんらが参加した。
金融機関には還付金詐欺への対処方法を、薬局には除光液などの販売品が爆発物の原料になるなどのテロ対策方法を、警備会社には搭乗口での不審者の見破り方などを伝えた。
本多さんにはストーカー対策などを助言。若手警察官は「帰宅時、歩きながらスマートフォンをいじらないで、周りを注意して」とアドバイスした。
巡回連絡は警察官が家庭や事業所などを訪問し、住民からの困りごとや意見などを把握するもの。JALによると、空港内の巡回連絡は1年に1回程度の割合であるという。
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