旅行会社「てるみくらぶ」の経営破綻を受け、観光庁の田村明比古長官は4月19日、再発防止に向けて「経営ガバナンスワーキンググループ」を立ち上げることを明らかにした。月内に1回目の開催を目指す。
てるみくらぶは3月27日に東京地方裁判所に自己破産を申請。破産手続き開始決定を受けた。申請時の負債総額は約151億円で、旅行会社の倒産としては2008年のリーマン・ショック以降最大規模となった。
田村長官は、「再発防止に向け、法案提出している旅行業法の改正に向けた検討会があるので、これを基にワーキンググループを立ち上げる」と説明。旅行業法で登録された旅行業者を対象に、弁済制度のあり方や、旅行商品のウェブサイト販売が増えているオンライン時代のビジネスのあり方、企業の監査体制、経営のガバナンスなどについて、有識者に意見を求めていく。
「従来想定していたよりも、安易に取引拡大できる状況について、どう対処していくかもワーキンググループでの議論の対象になるだろう」と語った。
・国交省、地方への国際線促進 「訪日誘客支援空港」募集、着陸料など補助(17年3月16日)