ボーイングは現地時間4月12日(日本時間13日)、2016年の「サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」に13社を選出し、日本企業ではナブテスコ(6268)と日本飛行機が選ばれた。ナブテスコは2年連続の選出となった。
ナブテスコは、環境賞を受賞。法令に準拠した測定可能な環境プログラムと環境保全を推進する社風の下、実現したリーダーシップ、傑出した業績、優れた協力関係が評価された。
ナブテスコは、フライト・コントロール・アクチュエーション・システム(操縦制御システム)を手掛け、2015年3月には次世代大型機777X向けの同システムを受注している。
日飛は、コラボレーション賞を受賞。革新、プロセス・製品改良の分野でボーイングと協力し、共通目標を達成した点が評価された。
川崎重工業(7012)グループの日飛は、1979年に767のインスパーリブを製造開始し、777の前脚扉/インスパーリブ、747-8の主脚扉/アウトボード・フラップ/胴体フレームの製造を担当している。
サプライヤー・オブ・ザ・イヤーはサプライヤーごとに品質や納期、納入後のアフターケア、価格、顧客ニーズへの対応力などを総合評価し、選定している。
ボーイングは世界48カ国、1万3000社以上の企業から、年間600億ドル(約6兆5500億円)以上の製品やサービスを購入している。2016年はボーイングの製品コストのうち、サプライヤーが供給するコンポーネントや組立済み部品が、約65%を占めた。
サプライヤー・オブ・ザ・イヤー2016受賞企業
Community Engagement(コミュニティ・エンゲージメント)
Orion Industries(米国、ワシントン州オーバン)
Environment(環境)
ナブテスコ(日本、岐阜県不破郡)
Collaboration(コラボレーション)
日本飛行機(日本、神奈川県横浜)
Safety(安全性)
Hoffman Construction Company(米国、ワシントン州シアトル)
Support & Services(サポート&サービス)
Victory Solutions, Inc.(米国、アラバマ州ハンツビル)
Production & Design(製造&設計)
The EnCore Group(米国、カリフォルニア州ハンティントンビーチ)
Outstanding Performance(傑出したパフォーマンス)
AVIC Xi’an Aircraft Industry (Group) Company Ltd.(中国、西安)
Global Supplier Diversity(グローバルサプライヤーダイバーシティ)
Gary Jet Center(米国、インディアナ州ゲーリー)
Pathfinder(パスファインダー=パフォーマンスの飛躍的改善)
American Semiconductor(米国、アイダホ州ボイジー)
Technology(テクノロジー)
The Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation(豪州、キャンベラ)
Advantage(アドバンテージ=費用・効果目標を達成)
AT&T(米国、テキサス州ダラス)
Innovation(革新性=研究開発分野での取り組み)
University of Sheffield Advanced Manufacturing Research Centre(英国、ロザラム )
Alliance(アライアンス=新製品の導入リスクを分担)
GMN Aerospace(米国、ワシントン州シアトル)
関連リンク
ナブテスコ
日本飛行機
Boeing
ボーイング・ジャパン
ボーイング・サプライヤー・オブ・ザ・イヤー
・ナブテスコとジャムコ、ボーイング・サプライヤー・オブ・ザ・イヤー2015受賞(16年5月9日)
・新明和、ボーイング・サプライヤー・オブ・ザ・イヤー2014受賞 2年連続で(15年4月20日)
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・ボーイング、12年度のサプライヤー・オブ・ザ・イヤー発表 日系企業なし(13年4月22日)
・富士重、ボーイング・サプライヤー・オブ・ザ・イヤー受賞 03年以来二度目(12年4月23日)