川崎重工業(7012)は、海上自衛隊向け掃海・輸送ヘリコプター「MCH-101」を海自第51航空隊に引き渡したと3月29日に発表した。南極観測支援ヘリコプター「CH-101」と合わせ13機目の機体で、最終号機(8660)となる。
川重は2003年、英・伊合弁のEHインダストリーズ(現・レオナルドMW)とのライセンス契約締結後、MCH/CH-101の製造に着手。2006年から納入を開始した。2009年度からは定期修理、2015年度からは定期修理と技術支援、部品補給を包括した契約を履行している。
MCH/CH-101は、海自の掃海・輸送ヘリコプター「MH-53E」と南極観測支援ヘリコプター「S-61A」の後継機材で、サフラン・ヘリコプター・エンジンズの「RTM322」エンジンを3基搭載。川重はRTM322をライセンス製造している。
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