エアバスは現地時間3月31日、A319neoの飛行試験初号機(登録番号D-AVWA)の初飛行に成功したと発表した。
初飛行した試験機は、CFMインターナショナル社製LEAP-1Aエンジンを搭載。独ハンブルクを離陸後5時間飛行し、仏トゥールーズへ到着した。
今回の初飛行では、基本的な機体の操縦特性を評価し、主要なシステムの動作を確認。今後はトゥールーズで型式証明取得に向けた飛行試験を実施していく。
A319neoは、3機種あるA320neoファミリーのうち、もっとも小さい機種。座席数は最大1クラス160席、2クラス124席で、高温、高高度で滑走路の短い空港でも優れた性能を発揮するという。
A320neoファミリーは、2月末時点で90社以上から5063機の受注を獲得し、約60%のシェアを得ている。内訳はA319neoが55機、A320neoが3624機、A321neoが1384機となっている。
新型エンジンと翼端のシャークレットにより、現時点で燃費を15%以上改善し、2020年までには20%に向上させる。
A320neo
・ANAのA320neo、国際線に初就航 成田から上海へ(17年1月23日)
・A320neo、EASAとFAAから型式証明を同時取得(15年11月25日)
・A320neo、LEAP-1A搭載機が初飛行 CFMの新エンジン(15年5月20日)
・エアバス、A320neoの初飛行成功(14年9月26日)
A321neo
・A321neo、LEAP機も型式証明を同時取得 EASAとFAAから
・A321neo、EASAとFAAから型式証明 PW機で同時取得(16年12月16日)
・A321neo、初飛行に成功 LEAP-1Aエンジンで(16年2月10日)
・エアバス、A321neo離陸重量増加型ローンチ 大西洋路線にも(15年1月14日)
・エアバス、A321neoに席数増加オプション 最大236席に(13年1月23日)