全日本空輸(ANA/NH)の篠辺修社長が、3月31日で退任する。公の場に姿を現すのは、29日の競泳・瀬戸大也選手との契約発表会見が最後となった。篠辺社長は、2013年4月の就任からの4年間を「業績や事業計画はしっかりできた」と振り返った。
篠辺社長は「(事業計画は)会社を強くするための計画」とし、「おかげさまで大きな事故も起きず、業績もしっかりできた」と述べた。
一方で、ここ1年でシステムなどのトラブルが頻発した。「品質に力を入れたかった」と述べた篠辺社長は、トラブル頻発について「そういう面からすると、残念なところはあった」としながらも、「何とかぎりぎり、役目は果たせたかな」との感想を語った。
4月1日からは、持ち株会社であるANAホールディングス(ANAHD、9202)の副会長に就く。今後について、「(事業会社の)ANAではなく、(管轄が)グループ全体になる。LCCも含め、全部で60社近くになる」とし、「そういうところの面倒を見ていって、戦力になっていければ」と抱負を述べた。
社長として最後に登壇した、瀬戸選手との契約会見では、篠辺社長らしいユーモアのある一面ものぞかせた。冒頭のあいさつで「瀬戸選手との……」と述べると、そのあとに続く「契約締結」をど忘れ。司会者に「何だっけ」と問うと、報道関係者からは笑いが起きた。
篠辺社長は「緊張のあまり忘れてしまった」と笑いながら述べ、会場を和ませた。
関連リンク
全日本空輸
ANAホールディングス
3月29日が社長として最後の公式の場
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13年4月就任、17年3月退任
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16年に相次いだANAのトラブル
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