企業, 空港 — 2017年3月24日 10:40 JST

行列を自動で進むイス、羽田空港で実証実験 日産の自動運転応用

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 行列を自動で進むイスロボットの実証実験が3月23日、羽田空港のカレーうどん店「Cuud(クウド)」前で行われた。国内線ターミナルを運営する日本空港ビルデング(9706)が2016年12月に設立した「Haneda Robotics Lab(ハネダ ロボティクス ラボ)」による取り組みの一環で、店の前には5つのイス型ロボット「プロパイロットチェア」が並べられた。

羽田で実証実験が行われたイス型ロボット「プロパイロットチェア」。手前は行列最後尾に向かうイス=17年3月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 プロパイロットチェアは、日産自動車(7201)がミニバン「セレナ」に搭載している自動運転技術「プロパイロット」を応用。デジタル広告を手掛けるBIRDMAN(バードマン、東京・渋谷区)が製作した。先行するプロパイロットチェアを認識し、一定の距離を保ちながら追従する機能と、指定されたルートに合わせて自動で動く機能を搭載する。

 23日の実証実験は、午前11時から午後2時まで行われた。店の前では、それぞれのプロパイロットチェアが自動で動き、行列の1人目の人が店に入ると、先頭のプロパイロットチェアは列の最後尾まで移動していた。

 プロパイロットチェアに座ると、動く直前に少し振動があるものの、なめらかな動きで行列の先頭に向けて進んでいった。

 ロボティクスラボを担当する事業企画課の倉富裕課長代理によると、こうしたロボット関連の実験は、中国人客の関心が高いという。また、これまでの取り組みに対して欧米の公的機関などから問い合わせがあり、今後も羽田から日本のロボット技術を発信していきたいという。

羽田で実証実験が行われたイス型ロボット「プロパイロットチェア」。手前は行列最後尾に向かうイス=17年3月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田で実証実験が行われたイス型ロボット「プロパイロットチェア」。行列先頭のイスから人が立つと自動で動き始める=17年3月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田で実証実験が行われたイス型ロボット「プロパイロットチェア」。行列最後尾へ向かうルートに出る先頭のイス=17年3月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田で実証実験が行われたイス型ロボット「プロパイロットチェア」。行列最後尾へ向かうイス(手前)と行列を進むイス=17年3月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田で実証実験が行われたイス型ロボット「プロパイロットチェア」。手前は行列最後尾に向かうイス=17年3月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
Haneda Robotics Lab
日産セレナ
BIRDMAN

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