ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)など4社を傘下に持つ英航空グループのインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は、6月に長距離LCCの運航を開始する。バルセロナを拠点に、米大陸など4路線を開設する。
長距離LCC「レベル」は、新造機のエアバスA330型機を2機で運航する。座席数は2クラス合計で314席(プレミアムエコノミー21席、エコノミー293席)を設定する。当初はIAG傘下のイベリア航空(IBE/IB)が運航する。
バルセロナから米国2路線、カリブ海と南米に1路線ずつを開設する。米国はロサンゼルスとオークランドで、ロサンゼルス線は現地時間6月1日から週2往復、オークランド線は2日から週3往復を運航する。
カリブ海はドミニカ共和国のプンタカナに、6月10日から週2往復で乗り入れる。南米はアルゼンチンのブエノスアイレスに乗り入れ、17日から週3往復を運航する。
片道の運賃は、ロサンゼルスとオークランドは99ユーロ(約1万2000円)から、プンタカナとブエノスアイレスは149ユーロから設定する。
プレミアムエコノミーでは、受託手荷物や食事、座席指定、映画などのIFE(機内エンターテインメントシステム)を無料で提供する。エコノミーでは有料となる。機内インターネット接続サービスは有料で、両クラスとも8.99ユーロから提供する。
IAGの傘下にはブリティッシュ・エアウェイズとイベリア航空のほか、エアリンガス(EIN/EN、アイルランド)とLCCのブエリング航空(VLG/VY、スペイン)の4社がある。レベルは5番目のブランドとなる。
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International Airlines Group
LEVEL
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