ルフトハンザ・カーゴ(GEC/LH)のミヒャエル・フォアヴェルク東・中部日本地区シニアダイレクター日本代表は3月8日、ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)の旅客便・フランクフルト-成田線の運休について、貨物線用便を増便して補完していると述べた。
ルフトハンザ・カーゴは貨物便として、フランクフルト-成田-仁川-フランクフルト線を週6便運航しているが、1月23日から週1便を増便。現在は週7便をボーイング777F貨物機で運航している。
一方で、旅客便を運航するルフトハンザ ドイツ航空は、成田への唯一の自社運航路線だったフランクフルト線を、需給調整により1月10日の成田発便から暫定運休。3月26日から始まる2017年夏ダイヤでも運休を決定し、冬ダイヤ以降の運航再開は未定となっている。同路線は旅客機の床下(ベリー)スペースで貨物を運んでいた。
フォアヴェルク・シニアダイレクターは「1月23日から週7便に引き上げ、輸送力を増強した」とし、運休による輸送力の減少を補っていると説明。3月26日からの夏ダイヤでは、旅客便のミュンヘン-羽田線を週5往復から1日1往復に増便することから、同路線でも補完する考えを示した。
1月に就任したフォアヴェルク・シニアダイレクター以前に、日本市場を管轄していたミヒャエル・シュトルマー前日本・韓国支社長は、「(16年9月に撤退したグループの)オーストリア航空(AUA/OS)のウィーン-成田線も貨物を運んでいた。撤退により週100トンの輸送力を失った」とし、貨物便の増便は、フランクフルト-成田線の旅客便運休前に決定していたと説明した。
ルフトハンザ ドイツ航空はフランクフルト-成田線を週3往復、エアバスA340-300型機(251-298席)で運航していた。一方の羽田路線は、フランクフルトから1日1往復をボーイング747-8型機(340-364席)で、ミュンヘンからはA340-600(281-297席)で運航し、それぞれ航空貨物を輸送している。
運航スケジュール
フランクフルト→成田
LH8386 フランクフルト(20:50)→成田(翌日16:35)運航日:月水金土
LH8386 フランクフルト(20:40)→成田(翌日16:25)運航日:火木日
成田→ソウル(仁川)→フランクフルト
LH8387 成田(21:25)→ソウル(翌日00:05/02:00)→フランクフルト(05:50)運航日:月
LH8387 成田(21:40)→ソウル(翌日00:15/02:10)→フランクフルト(05:55)運航日:火
LH8387 成田(21:40)→ソウル(翌日00:15/02:10)→フランクフルト(06:00)運航日:水木金土日
関連リンク
Lufthansa Cargo
ルフトハンザ ドイツ航空
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【お知らせ】
文末に運航スケジュールを追記しました。(17年3月9日 16:00 JST)