高度3万5000フィート(約1万メートル)上空でもおいしいビールを──。キャセイパシフィック航空(CPA/CX)は、機内でもおいしく飲める瓶入りクラフトビール「ベッツィービール」を、香港と英国を結ぶ路線のファーストとビジネスクラスで3月1日から4月30日まで提供する。
ベッツィービールは、キャセイパシフィックが1機目の航空機として導入し、1940年代から50年代にかけて活躍したダグラスDC-3型機の愛称「ベッツィー」にちなんで名付けられた。
客室内の気圧と高度が乗客の味覚に影響を及ぼすことから、キャセイはベッツィービーを香港ビール社と共同開発。地上と上空の両方で楽しめるよう、伝統的な醸造法を基に研究を重ね、香港産と英国産の原材料、アロマ、炭酸ガスを配合して製造した。キャセイでは、高度3万5000フィートでも堪能できるビールは、世界初だとしている。
キャセイによると、原材料に加えられているアジア原産の果物「リュウガン」が、まろやかな豊かさと口当たりの良さを加えているという。醸造工程では、香港・新界産のハチミツを少量足すことで香りを加え、英国の伝統的クラフトエールの原料であるファグルと呼ばれるホップが、心地よいたくましさと厚みのある味わいを与えた。
ベッツィービールは、キャセイが運航する香港-ロンドン・ヒースロー線、ロンドン・ガトウィック線、マンチェスター線で提供。香港国際空港とヒースロー空港にあるキャセイパシフィックラウンジや、香港でスワイヤーグループが経営する「ミスター&ミセス・フォックス」「カフェ・グレイ・デラックス」「プラ・ドゥ・ジュール」「パブリック」「シュガー」「ザ・コンチネンタル」といったレストランでも期間限定で提供する。また、3月から4月にベッツィービールを独占的に取り扱うデリ・ディライトのウェブサイトで、香港内のオンライン販売を行う。
キャセイによると、現時点では日本路線での提供予定はないという。日本人客がベッツィービールを堪能する機会は、香港空港のラウンジとなることが多そうだ。
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