全日本空輸(ANA、9202)は2013年1月からマイレージサービスをリニューアルする。アジア路線のプレミアムポイントの倍率を引き上げるほか、ANAグループ便利用分の反映や国際線のマイル積算率の変更などを行う。
13年1月からはプレミアムメンバー資格の到達基準を改定。台湾やソウル路線を含むアジア路線のプレミアムポイント倍率を1.5倍に引き上げる。今秋就航した成田-ヤンゴン線やデリー線など、アジア路線の利用促進を図る。
また、プラチナサービスとブロンズサービスへの到達基準に、ANAグループ便利用分のポイント数を新たに反映。到達基準のポイント数は据え置くが、各基準の半分以上をANA便利用によるポイントとする条件を新設した。
同年4月からは国際線のマイル積算率を変更。従来の座席クラスを基本とした積算率を見直し、購入時の条件(予約クラス)を加味したものに改める。ビジネスクラスの場合、これまでは一律125%だったが、4月1日搭乗分からは普通運賃(予約クラスJ)はファーストクラスと同じ150%、ビジ割運賃(同C/D/Z)は125%、パッケージツアー運賃(同P)は70%などと予約クラスにより差が出るようになる。
ANAゴールドカードとANAカード プレミアム保持者についても、より多くのボーナスマイルが獲得できるように積算率を5%アップするなどの見直しを4月から行う。
アップグレードポイントの付与条件も、4月からはANAグループ便の利用実績に応じて付与する基準に改める。ダイヤモンドサービス会員の場合、これまではスターアライアンス便を含む利用実績が10万ポイントの場合、アップグレードポイントを40ポイント付与したが、新基準ではANA便の利用実績4万ポイント以上でアップグレードポイントを20から100ポイント付与に改定される。
4月からは日本航空(JAL、9201)がアップグレードサービスを廃止するため、ANAが国内で唯一アップグレードサービスを提供するの航空会社になるが、必要となるアップグレードポイント数も国際線で見直す。新たなポイント数は、欧米路線でエコノミーからビジネスに変更する場合は10ポイント、ビジネスからファーストは20ポイント、ホノルルや東南アジア、南アジア路線はエコノミーからビジネスが8ポイント、中国や台湾、韓国の東アジア路線はエコノミーからビジネスが6ポイントとなる。
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