日本航空(JAL/JL、9201)は、中部(セントレア)-ホノルル線に新シートを採用した国際線用ボーイング777-200ER型機の新仕様機「スカイスイート777」を2月25日から投入する。
*就航当日の記事はこちら。
JALは777-200ERを11機保有しており、東南アジアやハワイなど国際線中距離路線に投入。2016年6月18日に、改修初号機(登録番号JA701J)が羽田-バンコク線に就航した。3月末までに6機となり、2017年度に残る5機を改修して全機が揃う。
羽田-バンコク線のほか、これまでに羽田-シンガポール線、香港線、ホノルル線に就航しており、1月9日からは関西-ホノルル線に投入。中部-ホノルル線で6路線目となる。
座席数は3クラス236席。フルフラットシートを斜めに配置する「ヘリンボーン配列」のビジネスクラス「スカイスイートIII」が42席、前席の背もたれが倒れてこない「フィックスド・バック構造」を採用したプレミアムエコノミー「スカイプレミアム」が40席、シートピッチを広くしたエコノミー「スカイワイダー」が154席となる。
改修前の3クラス仕様機の245席と比べて総座席数は9席少なく、ビジネスを14席減らし、エコノミーを5席増やした。エコノミーは横9席の3-4-2配列で、夫婦や恋人同士、家族連れなど、さまざまな乗客のニーズに合わせ、各席から通路へ出入りしやすい配列を取り入れた。
IFE(機内エンターテインメントシステム)は、787の新仕様機「スカイスイート787」と同じく、最新の「MAGIC-VI」を導入。仏タレス製のシステムで、映画やビデオ、音楽など300以上のプログラムが楽しめる。また、モニターに触れた状態で指を滑らせる「スワイプ操作」に対応している。
無線LANによる機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」も提供。米パナソニックアビオニクス製の航空機内インターネット接続サービス「eXConnect」を採用する。また、ビジネスクラスのラバトリー(洗面所)には、温水洗浄便座「ウォシュレット」を設置した。
JALの中部-ホノルル線は1日1往復。ホノルル行きJL794便は午後10時に中部を出発し、午前9時50分にホノルルへ着く。中部行きJL793便は午後0時5分に出発し、翌日午後4時55分に中部へ到着する。
運航スケジュール
JL794 中部(22:00)→ホノルル(09:50)
JL793 ホノルル(12:05)→中部(翌日16:55)
関連リンク
SKY SUITE 777
2月25日就航
・JAL、中部-ホノルルにスカイスイート777就航 ビジネスはフルフラットに(17年2月26日)
関空には1月就航
・JAL、関空-ホノルル線にスカイスイート777就航 ビジネスはフルフラットに(17年1月10日)
特集・JAL新仕様777-200ER
・リゾート重視の新ビジネス(16年8月18日)
写真特集・JALスカイスイート777
ビジネス編 個室感と隣席との会話両立(16年6月12日)
プレエコ・エコノミー編 恋人同士や家族連れも使いやすく(16年6月13日)
スカイスイート777(777-200ER)
・JAL、新ビジネスクラス777就航 羽田-バンコク線に(16年6月18日)
・JAL、足もと立体交差の新ビジネスクラス 18日からバンコク線、ハワイも(16年6月10日)