全日本空輸(ANA/NH)は2月17日、国際線利用客が航空券購入時に支払う燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)について、2017年4月発券分から引き上げると発表した。燃油価格の上昇と円安によるもの。日本航空(JAL/JL、9201)も、16日に引き上げを発表している。

4-5月分の燃油サーチャージを引き上げるANA=16年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
4月1日から5月31日発券分が対象となる。ひとり1区間片道あたりの燃油サーチャージは、日本から欧州やハワイを除く北米、中東、オセアニアを3500円から7000円に、ハワイやインド、インドネシアを2000円から4000円に引き上げる。
燃油サーチャージを見直す基準となるシンガポールケロシンの市況価格2カ月平均は、直近の2016年12月から2017年1月までで1バレルあたり