エアライン — 2017年2月8日 21:15 JST

ジェットスター・ジャパン、ビジネス顧客向けオプション 「LCC出張」定着狙う

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 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は2月8日、ビジネス旅客向けの運賃オプションを設定し、提供を開始した。国内LCCでは初設定で、ビジネス客の取り込みを図ることで「LCC出張」の定着を狙う。

オプションを設定しビジネス客の取り込みを図るジェットスター・ジャパン=16年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

追加料金で5つのオプション

 「フレックスBiz」で、基本運賃のエコノミークラス「Starter」に追加して購入する。国内線は2000円、国際線は3000円で提供する。追加料金を支払うことで、便の変更や変更手数料、座席指定などが無料となるほか、予約キャンセル時の払い戻しや機内に持ち込む手荷物を1点追加できるなど、5つのオプションを提供する。

 出発当日に限り、同日の前後便に変更できる。搭乗日や搭乗者の変更手数料も無料とする。予約のキャンセルにも対応し、購入額相当のバウチャーで払い戻す。座席指定も無料ででき、通常座席のほか、機体前方の座席も指定できる。

 また、通常の7キロまでの機内持ち込み手荷物に加え、座席下に収納できるサイズの手荷物を1点追加持ち込みできる。ノートパソコンなどを想定し、重さ制限はない。

 ビジネス利用を想定し、予約後48時間を購入期限とする「仮予約」にも対応。前月の利用実績をリポートで自動送信する機能も実装した。

「新たな出張の選択肢を提供する」と語るジェットスター・ジャパンの片岡会長=17年2月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 利用には専用ページでのアカウント作成が必要となる。

 フレックスBizの導入は日本が4カ国目で、これまではニュージーランドと豪州、シンガポールで展開している。ジェットスター航空(JST/JQ)やジェットスター・アジア航空(JSA/3K)など、グループ運航便の「Starter」にも追加できる。

「20%がビジネス利用」

 同社の片岡優会長によると、同社国内線のおよそ20%がビジネスで利用しているという。また日本市場の99.7%が中小企業で、総労働者数の70.1%が中小企業に勤務していると述べ、中小企業向けに「新たな出張の選択肢を提供する」とした。

 片岡会長は「いままでLCCを使わなかった利用客を獲得し、総旅客数を引き上げる」と導入の狙いを述べた。

関連リンク
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ジェットスター・ジャパン、21号機夏ダイヤで導入へ 国内線強化(17年2月8日)

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