ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)のドナルド・ブンケンブルク日本支社長は2月7日、ルフトハンザグループのオーストリア航空(AUA/OS)が2016年9月に日本から撤退後の旅客数について、グループ内で増加したとの認識を示した。
ブンケンブルク支社長は、オーストリア航空は旅行需要での利用が強かったとし、撤退以降は「(グループの)スイス インターナショナル エアラインズ(SWR/LX)便や羽田発のルフトハンザ便の利用増があった、と認識している」と述べた。
ブンケンブルク支社長によると、オーストリア航空の撤退は「日本から欧州への旅行客が減ったため」としている。
ルフトハンザグループに属するオーストリア航空は、1989年にウィーン-成田線を開設し、日本唯一の路線として27年間運航していた。その後、円安での不採算により運休を決定。2016年9月4日に成田を出発したウィーン行きOS52便が日本発最終便となった。
一方、2016年は中国市場を重視する路線計画を推進。4月6日にウィーン-上海線を開設し、4月中は週5往復で、5月からはデイリー運航に増便した。成田撤退翌日の9月5日からは、ウィーン-香港線を週5往復で開設し、大きな成長が見込めない日本市場から、需要拡大が期待される中国市場へシフトしている。
関連リンク
Austrian Airlines
ルフトハンザ ドイツ航空
スイス インターナショナル エアラインズ
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