三菱航空機は1月31日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の飛行試験2号機(登録番号JA22MJ)が米国で試験飛行を開始したと明らかにした。
現地時間1月5日に実施した。2号機は同日正午に米モーゼスレイクのグラント・カウンティ空港を離陸。2時間20分飛行し、基本的な飛行特性を確認した。モーゼスレイクでは、1日に複数回の飛行試験を展開している。
2号機は米国へのフェリーフライト(空輸)3機目の機体で、日本時間2016年12月14日午前9時20分、県営名古屋空港(小牧)を出発した。同年11月に米国に向かった飛行試験4号機(JA24MJ)同様、南回りルートを選択。グアム国際空港とマーシャル諸島マジュロ国際空港、ホノルル国際空港、サンノゼ国際空港を経由した。
モーゼスレイクには現地時間12月19日午後4時30分(日本時間20日午前9時30分)に到着。総飛行距離は約1万4000キロ、総飛行時間は20時間10分だった。
飛行試験初号機(JA21MJ)は2016年9月、飛行試験4号機は同年11月、それぞれ米国に到着。初号機は同年10月に米国での飛行試験を開始している。
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三菱航空機
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