カンタス航空(QFA/QF)は現地時間1月27日、ロサンゼルス空港にエアバスA380型機を整備する格納庫を開設した。北米初のA380に特化した格納庫で、旅客機用では北米最大級となる。
新格納庫は、従来A380とボーイング747-400型機の整備に使用してきた1958年に建設したものと比べ、約2倍となる広さ5.7ヘクタール(5万7000平方メートル)になった。一度に航空機を4機まで整備でき、A380のほか747や787-9の整備にも対応する。
カンタス機はロサンゼルスで折り返し便を運航するまでに約14時間駐機していることもあり、専用格納庫で定期的な整備を出来るようにした。従来と比べて、整備作業に必要な時間を20%短縮できるという。
投資額は3000万米ドル以上で、大型格納庫を新設したことにより、カンタスは他社機の整備受託を目指す。
カンタスはシドニーとメルボルン、ブリスベンからロサンゼルスへ就航。機材はA380と747を使用しており、12月からはメルボルン-ロサンゼルス線に787-9を投入する。
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カンタス航空
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