キャセイパシフィック航空(CPA/CX)のエアバスA350-900型機が関西空港へ1月8日に就航した。同社のA350が日本へ就航するのは初めてで、関空へのA350就航は3社目となった。
キャセイのA350の座席数は280席で、ビジネス38席、プレミアムエコノミー28席、エコノミー214席の3クラス構成。ビジネスとプレミアムエコノミーは、「ステュディオ・F.A. ポルシェ(Studio F.A. Porsche)」がデザインを手がけた。
3クラスとも、電源コンセントと充電用USB端子を備え、快適性だけではなく収納スペースにもこだわりがみられる。

A350-900のBコンパートメントのビジネスクラス入口に掲げられたキャセイパシフィック航空のロゴ=17年1月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ビジネスクラス
ビジネスは、全長191センチのフルフラットベッドになるタイプで、1-2-1席配列。シートを斜めに配置するヘリンボーン配列で、収納スペースを手の届く範囲に多く配置し、小物やノートパソコンなどをしまいやすくした。
シートピッチは45インチ(114センチ)で、現行のボーイング777-300ER型機に搭載されているビジネスより2インチ広くなった。シート幅は20.2インチで、個人用モニターは18.5インチとなっている。
また、ビジネスの前方ラバトリー(洗面所)は窓付きとした。

ヘリンボーン配列を採用したキャセイパシフィック航空のA350-900のビジネスクラス=17年1月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
機内Wi-Fi
機内Wi-Fiサービスも完備。ウェブサイトの閲覧やSNSサービスへの投稿、電子メールの送受信などができる。動画のストリーミングサービスの視聴には適していないという。料金は、6時間以下のフライトが12.95米ドル(約1515円)、6時間を超えるフライトが19.95米ドルで、1時間のみの利用だと9.95米ドルとなる。また、スマートフォンなどによるデータ通信のローミングにも対応している。
衛星放送のテレビ番組も視聴でき、英BBCや米CNN、欧州Euronewsが各席の個人モニターで見られる。
本写真特集は、第1回ではビジネスクラス、第2回はプレミアムエコノミーとエコノミークラス、第3回がコックピットやギャレー(厨房設備)、ラバトリー(化粧室)など機内設備を取り上げる。
*写真は45枚。
*プレミアムエコノミー・エコノミー編はこちら [1]。
*操縦室・ギャレー編はこちら [2]。

関西空港で出発を待つキャセイパシフィック航空のA350-900=17年1月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ヘリンボーン配列を採用したキャセイパシフィック航空のA350-900のビジネスクラス=17年1月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ヘリンボーン配列を採用したキャセイパシフィック航空のA350-900のビジネスクラス=17年1月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire