ボーイングは現地時間1月4日、ゼネラル・エレクトリック(GE)のグループ会社で航空機リースと金融を扱うGEキャピタル・アビエーション(GECAS)から737 MAX 8を75機受注したと発表した。カタログ価格で総額82億5000万ドル(約9674億円)相当にのぼる。
今回の契約で、GECASが発注した737 MAXは170機となり、航空機リース会社の中では最多となった。
737 MAXは737の発展型で、CFMインターナショナルが開発した新型エンジン「LEAP-1B」を採用した。4機種で構成する737 MAXの標準型は、今回GECASが発注した737 MAX 8(標準座席数2クラス162席)。737 MAX 8をLCC向けに座席数を増やした737 MAX 200(1クラス200席)、胴体がもっとも短い737 MAX 7(2クラス138席)、最長の737 MAX 9(2クラス178席)がある。
ボーイングは、これまでに737 MAXファミリーを3419機受注。一方、ライバルのエアバスは、A320の発展型となるA320neoの引き渡しを2016年1月から始めており、A320neoファミリーの受注は11月末時点で4819機と、737 MAXを上回っている。
ローンチカスタマーの米サウスウエスト航空(SWA/WN)へは、737 MAX 8の量産初号機を2017年中ごろに引き渡す見通し。
関連リンク
GECAS
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ボーイング・ジャパン
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【お詫びと訂正】
記事初出時に機体価格に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(17年1月6日 18:32 JST)