エアバスは現地時間12月22日、国営のイラン航空(IRA/IR)から100機受注したと発表した。契約はイラン航空のファハド・パルバレシュ会長兼CEO(最高経営責任者)と、エアバスのファブリス・ブレジエ社長兼CEOとの間で交わされた。
受注の内訳は、A320ファミリーが46機、A330ファミリーが38機、A350 XWBが16機。2017年初頭から引き渡しが開始される。
今回の契約は、11月に認可された米国の財務省外国資産管理室(OFAC)の輸出許可を前提としている。米国の技術が10%以上使用された製品は、OFACの認可が必要になる。エアバスは、EU(欧州連合)や米国などの監査機関と調整して、包括的共同作業計画(JCPOA)を遵守し、OFACの認可が履行される条件を保証していくとしている。
今回の契約には、新規の民間航空機の購入と商業航空における包括的な協働も含まれる。これにより、パイロットや整備士の訓練サポート、航空交通管理、空港や機体の運用、航空規程の統一、産業協力の分野で協働していくという。
イラン航空は今月11日に、ボーイングとも80機の導入について合意している。
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・イラン航空、A321受領 100機発注の初号機(17年1月12日)
・イラン航空、ボーイング機80機導入へ 737 MAXなど、1兆9000億円(16年12月13日)
・イラン航空、A380を12機導入へ エアバス機に刷新(16年1月29日)