エアライン, 解説・コラム — 2012年3月7日 17:06 JST

欧米並みのユニットコストはいつ実現?―検証・JAL中期経営計画(2)

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 前回、日本航空(JAL)が掲げた2012年度から5カ年の中期経営計画の中で、気になる数字としてロードファクター(座席利用率、L/F)を挙げた。しかし、これ以外にも不安になる数字があった。ユニットコスト(座席キロ当たりのコスト)だ。JALはユニットコスト11.0円を中期計画の達成目標としているが、国際的な水準や国内の競合と比べるとどうなのだろうか。

「ひなまつりフライト」で機体を見送るJALのスタッフ。JALも“中期計画”という名のフライトを成し遂げられるか=3月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

海外は10円以下

 ユニットコストは「営業経費(=営業収入-営業利益)/国内線と国際線の提供座席キロ」の式で算出する。海外の航空会社のユニットコストはどのくらいなのだろうか。2011年の値を見てみよう。まずは、ユナイテッド(UAL)とコンチネンタル(COA)の合併やアメリカン(AAL)の破綻と、航空会社の再編が繰り返されるアメリカ。フルサービスキャリアの主要6社(デルタ、ユナイテッド、アメリカン、コンチネンタル、USエアウェイズ、アラスカ、ハワイアン)のユニットコストを平均すると約8円だ。

 ヨーロッパを見ると、英国ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW)とスペインのイベリア航空(IBE)の持ち株会社IAG(インターナショナル・エアラインズ・グループ)は8.27円、ルフトハンザドイツ航空(DLH)は9.51円と10円未満だ。エール・フランス(AFR)と


これより先は会員の方のみご覧いただけます。

無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。

会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。

無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。

会員としてログイン
 ログイン状態を保存する  

* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
 これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
 購読料はこちらをご覧ください。

* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能

* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。

無料会員登録
* 利用規約 に同意する。
*必須項目新聞社や通信社のニュースサイトに掲載された航空業界に関する記事をピックアップした無料メールニュース。土日祝日を除き毎日配信しています。サンプルはこちら
登録内容が反映されるまでにお時間をいただくことがございます。あらかじめご了承ください。