エアバスは、南アフリカ航空(SAA/SA)がA330-300型機をリースで初導入したと現地時間12月2日に発表した。同型機をアフリカ南部の航空会社が導入するのは初めて。
南アフリカ航空のA330-300は最大離陸重量(MTOW)を242トンに増加した機体で、2クラス249席(ビジネス46席、エコノミー203席)を設定。今後、計5機をリースで導入する。
同社の長距離用機材はすべてエアバス機で、2016年10月末現在で計23機を保有している。内訳はA330-200(222席:ビジネス36席、エコノミー186席)が6機、A340-300(253席:ビジネス38席、エコノミー215席)が8機、A340-600(317席:ビジネス42席、エコノミー275席)が9機。
A330-300の242トン型は、最大離陸重量の増加と空力性能の改善、燃料積載量の増加により、ペイロード(有償搭載量)増加を実現。航続距離は約1万1750キロメートル(6350海里)となり、既存の最大離陸重量235トンの機体よりも約926キロメートル(500海里)延びる。飛行時間は15時間となる。
MTOWを242トンに増やしたA330-300の初号機(登録番号N822NW)は2015年5月、デルタ航空(DAL/DL)が受領した。
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