シャルル・ド・ゴール空港(CDG)を開発・管理する空港公団「パリ空港」は、施設やサービス強化を図っている。ターミナル内に乗り継ぎ客向けのラウンジやフレンチシェフのレストランカフェなどをオープンし、パリ20区に続く観光地「21区」を目指す。
ラウンジ「インスタント パリ」(Instant Paris)は現地時間11月8日、日本航空(JAL/JL、9201)便や、日本からのエールフランス航空(AFR/AF)便が発着するターミナル2Eにオープン。海外の書籍300冊以上を用意する図書館や、子供向けの遊戯スペースなどを用意し、有料のホテル80室やダイニングスペースを備えた。
乗り継ぎ時間が3時間以上であれば利用でき、搭乗便の座席の種類は問わない。ホテルは7時間以上の乗り継ぎ客が利用できる。
レストランカフェは、2020年末までに8人の出店を計画する。第1弾として、フランス人シェフ、ギィ・マルタン氏がレストラン「I Love Paris by Guy Martin」をターミナル2Eにオープンした。70席で、サンドイッチやシャンパンなどを提供する。
また、運航情報や空港内のショップ検索ができるスマートフォンアプリも提供。日本語をはじめ、計11言語に対応する。
日本からのCDG路線は、エールフランスとJAL、全日本空輸(ANA/NH)の3社が運航。エールフランスは羽田に1日1往復を含む週10往復、成田に1日1往復、関西に週4往復を乗り入れている。JALは羽田と成田から1日1往復ずつを運航しているが、成田路線は2017年1月から2月まで期間運休する。ANAは羽田から1日1往復を運航。成田からも運航していたが、2015年冬ダイヤから運休している。
空港公団のエグゼクティブ・バイス・プレジデントのロール・ボーム氏は、福岡や中部(セントレア)への直行便開設を目指す、としている。
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Paris Aeroport
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