エアライン — 2016年11月16日 06:30 JST

ANA、スタアラ外との共同運航「チャンスあれば」

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 全日本空輸(ANA/NH)の篠辺修社長は11月15日、他アライアンスに加盟する航空会社とのコードシェア(共同運航)について、現時点で具体的な計画はないとしながらも、拡大を模索していく意向を示した。

提携先を「チャンスがあれば」と話すANAの篠辺社長=16年11月15日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ANAは10月30日から始まった冬ダイヤで、ベトナム航空(HVN/VN)とのコードシェアを開始。ANAはスターアライアンス、ベトナム航空はデルタ航空(DAL/DL)などが参加するスカイチームに加盟し、異なる航空連合に所属している。

 篠辺社長は、スターアライアンスでは加盟各社以外とのコードシェアを開始する場合、一定のルールを設けているとし、コードシェアはスターアライアンスの了解を得てから実施すると説明した。

 篠辺社長は「相手の航空会社と協力体制があれば」と前置きした上で、「チャンスがあればさらに広げたい」と語った。現状については「現在はベトナム航空とコードシェアを開始した。(新たな提携先と)進行している話はない」と述べ、「(提携先を)物色中」とした。

 ANAを傘下に持つANAホールディングス(9202)は、2016年度から2020年度までの5カ年に渡る中期経営計画で、中南米やアジアなどの「空白地帯」への路線展開を図っている。ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国への展開も強化する。

 ANAはASEAN地域の航空会社では、タイ国際航空(THA/TG)とシンガポール航空(SIA/SQ)のスターアライアンス加盟2社のほか、ガルーダ・インドネシア航空(GIA/GA、スカイチーム)とフィリピン航空(PAL/PR、未加盟)の「スターアライアンス外」の2社ともコードシェアを実施している。

関連リンク
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