全日本空輸(ANA/NH)は11月10日夜、羽田空港国内線第2ターミナル内で受託手荷物のカウントが一時的に出来なくなるトラブルが発生し、羽田を出発する計18便が遅延したほか、12便で荷物を一部搭載できずに出発したことを明らかにした。
ANAによると、トラブルは午後6時25分ごろ、第2ターミナル内で発生。出発便に搭載する乗客の受託手荷物を管理するシステムで、荷物のカウントが一時的に出来なくなるトラブルが起きた。午後7時17分に復旧したが、現時点で原因を特定できていないという。
この影響で荷物を数え直す作業が必要となり、30分以上の遅延が羽田発便で18便発生。宮崎行きNH617便や熊本行きNH649便、伊丹行きNH39便などが遅れ、約4500人に影響が出た。
また、荷物を一部搭載できずに出発する便も12便発生。1便あたり一桁の個数の荷物が未搭載となり、12便合計で42個の荷物が積めずに出発した。乗客には出発前に事情を説明した上で、搭乗してもらったという。
トラブルの影響は国内線のみで、別のターミナルを利用する国際線は通常通り運航している。
ANAでは8月12日にも、羽田出発便で受託手荷物を未搭載で出発するトラブルが発生。ANAの運航便だけで2000個強の未搭載が発生し、荷物をまったく積まなかった便が16便、一部未搭載が12便発生した。
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全日本空輸
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【誤字訂正】
「未搭載」と記載すべき部分のうち、タイトルと本文3箇所中2箇所を「未登載」としていた部分がありました。お詫びして訂正いたします。タイトル並びに本文は修正済みです。(16年11月11日 10:34 JST)
【お知らせ】
ANAから遅延便の総数などの続報が入ったため、記事の一部を更新しました。(16年11月10日 21:26 JST)