エアライン, 空港 — 2016年11月7日 09:00 JST

JAL、767使いグラハンコンテスト　優勝は成田と女満別

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　日本航空（JAL/JL、9201）は、空港で貨物・手荷物の搬送や航空機への搭降載を担当するグランドハンドリングスタッフ（グラハン）の技量を競う「グランドハンドリングコンテスト」の本選を羽田で開いた。

JALのグランドハンドリングコンテストULD部門で優勝した（右から）成田空港の成田さんと岡野さん、BULK部門優勝の女満別空港の原さん（右）と須藤さん＝16年10月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　JALグループ便を運航する国内空港のうち32空港から、選抜された63人が参加。ボーイング767-300ER型機前方貨物室に横付けされた、航空貨物用コンテナを搭降載する「ハイリフトローダー」からコンテナを移す「ULDハンドリング部門」と、767後方のばら積み貨物室にベルトローダーを使って荷物の積み降ろしを行う「BULKハンドリング部門」が開かれた。

　ULD部門の競技時間は8分。出場者は2人1組で競技に挑んだ。コンテナを積んだ「パレットドーリー」をトーイングトラクター（TT車）で牽引してハイリフトローダー前まで運び、積まれたコンテナをドーリーからハイリフトローダーに移した。その後、ハイリフトローダーに積まれたコンテナを再びドーリーへ移し、トーイングトラクターで牽引した。出場者はハイリフトローダーの操作とドーリーにコンテナを移す作業を分担し、息の合った安全で正確な作業が求められた。

　BULK部門も2人1組の参加で、競技時間は8分。出場者は767の貨物室内と機外に分かれ、コンテナからベルトローダーを使って貨物室内に荷物を積んだり、貨物室内の荷物をベルトローダーで降ろしてコンテナに積み込んだ。

　本選では車両や器材の取り扱い、車両運転や搭載技術、確認行為などが採点された。2部門の出場者は大きな掛け声で安全確認をし、コンテナや荷物を所定の場所に運んでいた。

　今回で4回目となるグラハンコンテストは、10月27日に開催。ULD部門は成田空港の成田浩正さんと岡野翔平さんのペア（ともにJALグランドサービス所属）が優勝。2位は中部空港、3位は熊本空港、特別賞は伊丹空港と続いた。

　BULK部門は、女満別空港の原勇貴さんと須藤大（ふとし）さんのペア（ともに日本通運）が優勝。2位は松山空港、3位は同点で石垣と宮古空港、特別賞は北九州空港だった。

　ULD部門とBULK部門とも、優勝チームが重視していたのは安全だった。成田空港の成田さんと岡野さんは、これまで同空港の先輩たちがつちかってきた技を学んできたことが、優勝に結びついたという。

　コンテスト終了後に行われた記念撮影では、「カメラ目線よし！」と競技と同様、しっかりカメラの位置を確認していた。