日本人にとって、なじみ深い渡航先のひとつであるハワイ。12月からハワイアン航空(HAL/HA)は、ホノルル-成田線に新ビジネスクラスのシートを導入する。
フルフラットシートを採用した新しいビジネスクラスは、長距離国際線の主力機材であるエアバスA330-200型機に導入。イタリアのシートメーカー、オプティメレスとの共同開発で、ポルトローナ・フラウ製の皮など高級素材を採用する。夫婦や恋人同士、家族連れの利用を想定し、シート配列は1列2-2-2席で計18席とした。
新シートは長さ193センチ(76インチ)、幅52センチ(20.5インチ)のフルフラット・ベッドになる。竹をイメージしたディバイダー(仕切り)などでプライバシーを確保しながらも、隣席と話しやすいようにした。
シートには大型タブレットが付属しており、乗客が手もとで使用したり、据え置いて使える。電源コンセント1つと、充電用USB端子を2つ用意した。
新仕様機は既存機より16席減の278席で、ビジネス18席、プレミアムエコノミー68席、エコノミー192席の3クラス構成。ビジネスクラスとプレミアムエコノミーの間には星座模様のパネルを設け、ハワイらしい大地や砂、海をモチーフとした自然なデザイン、天然素材を取り入れたという。
アメニティキットは、ハワイのデザイナーであるシグ・ゼーンと提携。ハワイの花「アウリイラニ・レフア」をモチーフとする花柄をあしらった、キルト毛布とマルチクッションを製作した。ビジネスクラスでは、歯ブラシやリップスティック、ハンド・ボディローション、保湿ミスト、竹製のくし、スリッパを模したデザインの機内用靴下を提供する。
新仕様への改修初号機(登録番号N385HA)は、5月23日に受領。日本路線には、12月5日の成田発ホノルル行きから投入する。ホノルル-ブリスベン線、オークランド線にも導入し、12月13日からはホノルル-シドニー線に投入する。現在は2機で年内に最大6機体制とし、2017年に全23機の改修を終える。
ハワイアン航空の日本路線は現在、成田線のほかにホノルル-羽田線、関西線、札幌線の4路線。現地時間12月20日からはコナ-羽田線が週3往復で就航する。機材はボーイング767-300ER型機で運航する札幌線を除き、A330-200を使用している。
2017年夏までには、A330で運航する日本路線はすべて新仕様機に置き換える。
*写真は22枚(全景→アメニティキット→タブレット端末→シート細部)。
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